8月17日(月)
今日から、エゼキエル書の後半に入ります。
今日は詩編50篇と、エゼキエル書25~28章を読みましょう。
イスラエル民族(アブラハムの子孫)を、私たち人類の代表と思って、
旧約聖書を読むことが大切です。この民族は二つの大きな歴史的な出来事を経験します。
一つは「出エジプト」でした。あとの一つは自分たちの国の滅亡でした。
特に、その時バビロン捕囚として連れて行かれました。
しかし、不思議なことに、約50年の捕囚の後、バビロンも滅び、捕囚の人々は解放されて、
昔住んでいた土地に帰ることができました。紀元前538年です。
これら一連の出来事を「バビロン捕囚」とか「第二のエジプト」などと呼んでいます。
それで預言者なども、捕囚前の預言者とか、捕囚後の預言者、などと言って区別しています。
エゼキエルは、まさに捕囚中の預言者でした。ですから、暗くて厳しい預言内容になっています。
しかし、今日から読む後半は、少しずつ希望も出てきます。
もちろん、たとえ話や幻などを通しての独特の表現は終わりまで続きます。
エゼキエルは、南王国ユダを取り巻く諸国民についての預言をします。
南王国ユダの滅亡に手を貸したり、あざ笑った近隣の諸国民に、神の裁きが下ると預言します。
アンモン人、モアブ人、エドム人、ペリシテ人、フェニキア人、エジプト人などに対してです。
25章から32章まで続きますので、少し長く感じるかもしれません。
「人の子よ。顔をアモン人に向け、彼らに預言せよ。あなたはアモン人に言え。
神である主のことばを聞け。神である主はこう仰せられる。
わたしの聖所が汚されたとき、イスラエルの地が荒れ果てたとき、ユダの家が捕囚となって行ったとき、
あなたは、あはは、と言ってあざけった。
それゆえ、わたしは、あなたを東の人々に渡して、彼らの所有とする。彼らはあなたのうちに宿営を張り、
あなたのうちに住まいを作り、あなたの産物を食べ、あなたの乳を飲むようになる。
わたしがラバを、らくだの牧場とし、アモン人の地を羊のおりとするとき、
あなたがたは、わたしが主であることを知ろう。」
(エゼキエル書 25:2~5)