4月1日(月)
新年度、新学期が始まりましたね。
新しい環境が素晴らしいものでありますようにお祈りします。
今日は、ヨシュア記9~12章を読みましょう。
皆さま、ヨシュア記を読んで、どうかつまづかないようにしてください。
ヨシュア記は、平家物語のような一種の「戦記」です。
敵部族を、女も子どもも全て殺します。本当に神がこのように命じたのだろうかと思ってしまいます。
聖書は神のことが書いてありますが、これを書いたのは人間の手でした。
そこには誤解も生じたと思います。虐殺することが、神の考えだと早合点して、手段を選ばなかったのだとする説もあります。そして、それが神のお考えだと、確信して書き残したのが、ヨシュア記だと考える人もいます。
どこからこのような誤解が生じたのでしょうか。それは、カナン征服は神の約束であること、また、偶像神を拝む民は間違っており、滅ぼさなければならないと考えたのではないでしょうか。これは正しいことですが、この目的を達成しようとするあまり、手段を選ばなくなってしまったと考えるのです。「聖戦」のためには、何をしても構わない、という間違った考えに陥ったと思われます。難しい問題ですが、このような誤解も、包み隠さず書いてある「ヨシュア記」につまづかないで読んでください。
「こうしてヨシュアは、その地をことごとく取った。すべて主がモーセに告げたとおりであった。ヨシュアはこの地を、イスラエルの部族の割り当てにしたがって、相続地としてイスラエルに分け与えた。その地に戦争はやんだ。」
(ヨシュア記11:23)